ところで、先に届いたフラ語の卒業生を名乗る方からの問い合わせには続きがありました:
【問い合わせ要旨・抜粋その2】
- 同窓会発行の会報に、事務局や制作協力として「株式会社小薬印刷所」の記載がある
- これは、卒業生の個人情報が第三者の私企業に渡っていることを意味するのではないか
- 同社と同窓会の関係が不明なうえ、事前の説明や同意なしに第三者を介在させるのは、個人情報保護法の観点から問題である
- NDA【引用者註:Non-Disclosure Agreement=秘密保持契約】を締結していなければ、外部業者が個人情報を制限なく扱える状態になってしまう
たしかに会報を見ると、「編集協⼒・デザイン・印刷」 として株式会社小薬印刷所の名前がクレジットされており、更には同社が会報事務局の住所になっています。
随分前から会報の印刷会社として名前が載っていた記憶があるのですが、どんな会社なのかよく分かりません。
単なる印刷であれば、ラクスルなどネット注文業者を簡単かつ安価に選べる時代に、1社がずっと独占している理由はよく分かりませんが、デザインや同窓会事務局業務まで一括して委託するほど有能で素晴らしいから他社の参入はまかりならぬということなのでしょうか。
【ウェブサイトに掲載されている情報】
株式会社小薬印刷所
https://www.kogusuriprinting.com/
〒104-0042 東京都中央区入船2-7-4 政光ビル
TEL/FAX: 03-3551-1222
EMAIL: kogusuri@blue.ocn.ne.jp
そして、現場を取材してみました。いわゆる自社ビルのように見受けられます。
この会社の登記簿謄本を調べてみましたが、上智大学フランス語学科同窓会に連なる人物の名前は役員にはなっていないと思われますので、たとえば同窓会役員の自宅がたまたま株式会社小薬印刷所であるという可能性は低く、業務委託先の会社と思われます。もちろん、うかつな断定は避けなければなりませんが。
なお、株式会社小薬印刷所のウェブサイトに記載された主な得意先には「上智大学」とあるため、大学からは独立した外部業者であることは確実です。
蛇足ながら、中央区に印刷会社が多いのは、日本橋兜町の東京証券取引所周辺で、株券や目論見書など証券関連の大量の印刷需要があったためとされ、バブル期には、浮き出し加工や箔押しといった装飾技術が印刷会社間の差別化要因となっていました。
しかし、1997年の山一證券の自主廃業が印刷業界を含む地場企業に大きな打撃を与え、更には2009年の株券電子化や昨今のペーパーレス化によって市場の縮小が決定的となる中、バブル崩壊後の苦境を生き抜いてきた印刷会社は、極めて高いビジネスセンスを持っていると言えるでしょう。
さて、会社のセンスの有無に関わらず、我々同窓会会員にとって懸念されるのは、同社の事業内容に「印刷物発送」とある点です。
同社が同窓会会報を直接発送しているなら、会員情報を直接扱っていることになります。また、同社が事務局を兼ねているため、会員が事務局に連絡するたびによく分からない外部業者である株式会社小薬印刷所に個人情報が渡ることになります。
ソフィア会の規定では、個人情報の外部委託には事前の秘密保持契約の締結が必須とされています。
個⼈情報の取り扱いを外部に委託する場合も、あらかじめ秘密保持契約書を締結する必要があります
株式会社小薬印刷所はソフィア会との間で秘密保持契約書を前もって締結しているべきなのですが、果たして実際のところはどうなのでしょう。
また、2018年のソフィア会個人情報保護方針制定以降、そのルールに従えば、会員向け郵送物は、フランス語学科同窓会から都度ソフィア会へ「宛名ラベルの提供」を申請する手続きが必要があるはずです。
実際にそのルールに従って、株式会社小薬印刷所が直接会報を発送している場合、申請手続きやラベルの交付は誰がどのように行っているのでしょうか。
「ルールに従えば」と但し書きしたのは、と先述の通り、フランス語学科同窓会では、名簿を「上智大学ソフィア統合データベース」で一元管理するというソフィア会のルールを無視して独自の個人情報収集に勤しんでいることが明らかで、その一方で、
「上智大学フランス語学科同窓会ブログサイト」内で掲載している活動報告等のプライバシーポリシーは、上智大学ソフィア会のプライバシーポリシーの規定に準じます。
と表明しています。
理屈をこねれば、
「これはブログサイト内に限ったことだから、会報にこの宣言は適用されないんだ!」
と言い張ることは不可能ではないかも知れません。
しかしながら、フランス語学科同窓会がソフィア会に従属する登録団体である以上、ソフィア会のルールをシカトして、ブログサイト上で独自の個人情報収集に勤しんでいる時点で「上智大学ソフィア会のプライバシーポリシーの規定に準じます」というフランス語学科同窓会の宣言は破綻していると言うべきで、ソフィア会の規定を読みもせずに言っているのならば小学生並みの馬鹿、読んでいてシカトしているのならばとんでもない大うそつきという気がするのですが。
また、外部業者の起用について、
「株式会社小薬印刷所は素晴らしい会社で長年の関係があるから秘密保持契約など締結しなくても安全な会社なんだー!」
と主張することもできるかもしれません。
しかしながら、事故を起こさず運転しているから無免許でも合法などという理屈はこの社会に存在しないわけで、2018年のソフィア会個人情報保護方針制定以降も日常的・恒常的に「無免許運転」をしていたのではないか? ソフィア会のルールよりも自分たちの内向きなやり方を優先してきたのではないか? という点について、鍋島宣総・上智大学フランス語学科同窓会会長(日本コムジェスト株式会社 元代表取締役、2015年5月22日解任)には是非ともご説明いただきたいところではあります。
なぜ、ソフィア会のルールに従わないのでしょうか。
なぜ、そこまで会員の個人情報収集に執着するのでしょうか。
果たして、真相はどこにあるのでしょう。







